バブル崩壊後の就職氷河期に社会に出て、正社員でも低賃金、周りには派遣社員や引きこもりも多い我々団塊ジュニア世代、別名ロスジェネ世代は結婚も出来ず、将来は誰にも頼れずに孤独死なんて末路が待っているのでは。という漠然とした不安を持っています。
そんな不安を少しでも解消したくて、少子高齢化が進行した将来の日本がどのような姿になるのか、そして、自分はどの様に備えればいいのか考えるために、前作の「未来の年表」に続いて、この「未来の年表2」を手に取りました。
前作の「未来の年表」は政府や自治体に起こることや、取るべき政策についての記述が中心でしたが、今回は人口減少が進行した2040年代以降の日本で個人や企業に起こるであろう事が描かれていて、より身近に感じられるものになっています。
具体的には、もう表面化しつつありますが、ドライバー不足でネットで買った商品が届かないとか、空き家が増えるとか。
さらに先には少子化で甲子園出場校が複数校の合同チームになるとか、ついに、投票が出来ずに民主主義が崩壊など。
自分もコンビニエンスストアに荷物を配達しているので、ドライバー不足は直接的な問題であり、コンビニの人手不足もこの目で見て実感していることで、益々深刻になると感じます。
また、「貧乏定年」が増大する。という項目があり、まさに我々ロスジェネ世代について書かれていて、上がらない賃金、非正規雇用者の増大、8050問題など身近に迫った問題を突きつけられ暗澹たる気分になりました。
問題山積で、自分がいったいどこから手をつければいいのかもよくわかりませんが、この本の中に「ライフプランを描く」という項目があって、今のうちから人生についてしっかり考える事が重要だと感じました。
将来起こりうることが具体的にわかってきたので、後は自分がどう行動するか、どう備えていくかを具体的に考えたいと思いました。