リアライズブログ

多様なエンターテイメントが出現して本があまり売れない時代となりましたが、本を読む習慣を持つことは大切なことだと思います。文芸作品を中心にジャンルを問わず読んだ本を紹介していきたいと思います。

ミステリー小説2冊目 「緑の窓口~樹木トラブル解決します」下村敦史(講談社文庫)

僕は自然が大好きです。川のせせらぎや野鳥の囀りを聴いていると心が洗われるようで、すごく癒されます。


特に森の自然が大好きで、以前は森林保護のボランティアにも参加していました。


だから樹木には関心があるし、少しは知識もあるので、書店でこの作品を見つけた時には思わず手にとってパラパラと読んでしまいました。

f:id:kurakkaa:20200717142124j:plain


この作品の作者の下村敦史さんは1981年京都府生まれ。
2014年「闇に香る嘘」で第60回江戸川乱歩賞を受賞して作家デビューしました。


「死は朝、羽ばたく」「生還者」「黙過」などのミステリー作品を多数執筆していて、僕も以前「真実の檻」という作品を読んだ事があります。


「緑の窓口」は2020年4月に発売された、樹木にはまつわる事件を解決していくハートフルなヒューマンミステリーです。


真面目でお人好しの区役所職員の天野優樹と、美人だけどコミュニケーション能力に難がある樹木医の柊紅葉が区役所にある緑の窓口に寄せられた樹木に関するトラブルを解決していきます。


今まで元気だった樹木が急に衰えた原因は何か?
大切に育てていた木を誰がどういう目的で伐採したのか?といった樹木に関する数々の謎を解決することによって、その裏に潜む家族や隣近所の人たちの心のわだかまりをほぐしていきます。


主人公の区役所職員天野優樹とヒロインの樹木医柊紅葉が良いコンビで、お互いの足りない所を補いつつ、長所を活かして謎に挑む姿は読んでいてハラハラ、ときにはイライラしつつも応援したくなります。


柊紅葉にも母親との樹木に関するわだかまりがあり、それが何なのか、解決できるのかということと、そんな彼女に密かに片思いしている天野優樹の恋の行方も見所です。


できればシリーズ化してほしい、そんな作品です。

f:id:kurakkaa:20200717150046j:plain