リアライズブログ

多様なエンターテイメントが出現して本があまり売れない時代となりましたが、本を読む習慣を持つことは大切なことだと思います。文芸作品を中心にジャンルを問わず読んだ本を紹介していきたいと思います。

ミステリー小説3冊目「弧狼の血」柚月裕子(角川文庫)読了

昭和時代末の広島で暴力団抗争に立ち向かう破天荒な刑事と、広島大学出身で真面目な新人刑事の奮闘と成長を描いた警察小説です。

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見所はなんと言っても、仁義を重んじるとにかく熱い男たちの闘いです❗


破天荒な刑事の大上、尾谷組若頭の一之瀬、瀧井組組長の瀧井など、部下や友のためなら命を投げ出す事も躊躇わない熱い男たち。


その熱い気持ちを共有しているが故の、立場を超えた信頼関係に、読んでいる僕も気持ちが熱くなりました❗


また、新人刑事の日岡は、ヤクザとの太い関係を持つ大上のやり方に疑問と反発を覚えながらも彼に鍛えられ次第に刑事として、人として成長していく過程がまた熱くて感動的でした。


しかしまだまだおおらかだった昭和といえど、彼らの関係は警察と暴力団の癒着と見なされて物語の中でも大きな影を落とします。

大上の過去や新人の日岡にも謎があって、それも早く知りたくて一気読みでした。


果たして抗争はおさえられるのか、二人の刑事は危機を乗り越えられるのか最後まで目が離せないドキドキハラハラの物語でした。

続編の「凶犬の眼」を先に読んでしまいましたが十分に楽しめました。3作目でシリーズ完結編の「暴虎の牙」も早く読みたいです🎵

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