50歳からの病気にならない食べ方・生き方 石原結實 海竜社
健康で100歳まで長生きしたい。
そのためにまずは必要な知識を身に着けるために健康に関する本をたくさん読んでみたい。
食事、運動、睡眠、生活習慣に関する知識をいろんな角度から。
例えば食事なら断食がいいと書かれている本から3食以上摂れと書かれているような全く反対の主張同士のもの、時には非科学的なトンデモ本でも先入観なしで1回は読んでみたいと思う。
というわけで、今まで西洋医学に基づいた本を読んできたので、東洋医学を扱った本も読んでみようと思い、この本を手に取った。
目次とあらすじ
第1部 病気にならない食べ方・食べ物
1章 人間の本能に根差した食生活を!
2章 体が喜ぶ食べ物を食べる
第2部 病気にならない運動・生き方
1章 筋肉こそ健康の源
2章 健康な人は温かい体と心を持っている
第3部 病気は自分で治す!【病気・症状別対処法】
Ⅰ 日常よく経験する症状・病気
Ⅱ 消化器の病気
Ⅲ 代謝の衰えによる病気
Ⅳ 体内の水分過剰(水毒)で起こる病気
Ⅴ 女性の病気、女性に多い病気
Ⅵ 精神の不調による病気
Ⅶ がん
Ⅷ 老化による症状・病気
東洋医学を取り入れた自然療法、運動療法を研究する医学博士の先生が書いた本。
漢方の医食同源の考えに基づいた食事や運動で免疫力を高めて健康になろうという内容。
漢方では食べ物には体を温める食べ物(陽性)と冷やす食べ物(陰性)をはっきり区別し、病気の治療に活用するという。
この本では特に、しょうが紅茶と人参・リンゴジュースが体を温めて免疫力を高めるものとして推奨している。
感想
精力低下には「相似の理論」によって男根に形が似ている根菜類をとるのが良いとか、少し胡散臭いなと感じる内容もあったが、山芋、レンコン、ニンジン、ゴボウなど、栄養学的にも根拠があって、50歳からの病気にならない、老化を防ぐ食べ物としてもいいようだ。
この本では腹八分目の少食を心掛けたり、または1日2食にするといったプチ断食を推奨していて、満腹だと免疫機能を担う白血球があまり働かず、免疫機能が落ちると主張している。
また、白血球の働きを活発にするためには体を温めるのがよいということで、体を温める食べ物の摂り方や、生姜湯のお風呂に入るといったことを進めているので参考にしたいと思った。
他にも「お中」にある腸には、免疫細胞の中心的な役割を果たしているマクロファージやTリンパ球がたくさん存在しているし、リンパ球がたくさん集まったパイエル板も存在するので昔の人がよく言っていた「おなかを冷やしちゃいけない」というのは理にかなっているという話は大変面白く感じた。
東洋医学でも西洋医学でも食事の栄養のバランス、そして腹八分目が病気を防ぐ、治す一番の方法なのだと改めて強く感じた。
まとめ
- 病気を防ぐ方法は「食べ過ぎない」「体を温める」という2点に集約される
- 空腹が免疫力を高める
- 体を温める食べ物、冷やす食べ物がある
- ショウガは医者いらずの万能薬
- ニンジン・リンゴジュースは生活習慣病予防の強い味方
- 筋肉(特に下半身)をつければ免疫力は高まる。