体温を上げると健康になる 齋藤真嗣 サンマーク出版
100歳まで健康で長生きしたい。
そのために食事、運動、睡眠など、健康を維持する習慣を身につけようと関連書籍をいろいろ読み漁ってきたが、健康になるとは、自分の免疫力を上げるということだと分かった。
では、免疫力を上げるにはどうすればいいのかということでこの本を手に取ってみた。
目次とあらすじ
第1章 体温を上げると病気は治る
第2章 これが「体温アップ健康法」だ
第3章 ストレスが低体温人間をつくる
第4章 低体温を防ぐ理想の生活習慣
体温を上げることによって免疫力を上げよう!という本。
低体温だと免疫力が下がり、健康への弊害が出る。
そして、低体温を招くストレスについて語り、免疫力を上げるには体温を上げるとよいこと、体温を上げるには筋トレをして筋肉を鍛えることを推奨する。
また、低体温を防ぐための生活習慣について提案もしている。
感想
理想の体温アップ健康法とか、加圧トレーニングとか、ちょっと実践するのは難しいなと思う部分もあったが、体温を上げることで免疫力が上がり、病気を防ぎ、アンチエイジングにもつながるという話は大いに納得できた。
体温が一度下がると免疫力は30%低下する
体温が低いだけで成分に関係なく血液はどろどろになって血流が悪くなり、免疫力をつかさどる白血球のめぐりが悪くなる。
また、白血球が持つ能力と精度が下がる。
そのことでばい菌やウイルスから体を守れなくなったり、免疫の誤作動によって自分自身の免疫が自分の体組織を破壊して病気を引き起こす。
体温が低いとがん細胞が元気になる
低体温は体内を酸化させ、老化スピードを促進させてしまう。
また、低体温だと細胞の新陳代謝が悪くなり、逆にがん細胞は35度台の低体温のときに最も活発に増殖することが分かっている。
体温が一度上がると免疫力は500~600%高くなる
体温が上がって血流がよくなればウイルスや異物が侵入してきたときに必要な量の白血球が素早く駆けつけて駆除してくれる。
また、生命維持に必要な酵素は体温が37度台で活性化し、働きがよくなる。
そのことで抗酸化酵素の働きがよくなりアンチエイジング、老化の防止につながる。
体温が上がるだけで内臓脂肪の解消に絶大な効果がある
内臓脂肪は「アディポサイトカイン」と総称される、体に悪影響を及ぼす悪玉ホルモンを生産する。
アディポサイトカインは動脈硬化を誘発し、糖尿病や高血圧、脂質異常症を促進させる。
体温を恒常的にアップするということは、体温を作り出すためにより多くのエネルギーを消費する体になるので、内臓脂肪の解消にも絶大な効果をもたらす。
筋肉量を増やせば、体温は自然と上がる
毎日風呂に入ったり、腹巻や湯たんぽで体を温めるのはいいことだが、それだけでは一時的なものでしかない。
基礎磯代謝を上げることで体温は恒常的に上がる。
3日に一度の無理のない筋トレで筋肉を鍛えることで恒常的な体温の上昇を実現し、基礎代謝をよくする。
まとめ
- 体温が一度下がると免疫力は30%低下する
- 体温が低いとがん細胞が元気になる
- 体温が一度上がると免疫力は500~600%アップする
- 体温が上がるだけで内臓脂肪の解消に絶大な効果がある
- 筋肉量を増やせば体温は自然と上がる