団塊ジュニアおひとり様のひとり言

50代未婚。田舎の実家に高齢の両親を残し、都会で独り暮らししながら運送会社に勤務。年収300万円未満。近い将来親の介護で離職してたちまち貧困に陥るのではないか、あるいはもっと先には誰にも看取られず寂しい孤独死が待っているのではないかと常に不安を抱いている団塊ジュニア世代。

不安から始まる団塊ジュニア

僕は1971年生まれ。 

世の中でいうところの、いわゆる第二次ベビーブーム世代とか団塊ジュニア世代とか呼ばれている世代だ。

 

自己紹介がてら団塊ジュニア世代の特徴を生成AIに挙げてもらうと次のように回答してきた。

  1. 年齢と時代背景:〇団塊ジュニア世代は、1971年から1974年の間に生まれた世代です。彼らは日本の高度経済成長期やバブル景気の時代を経験しました。
  2. 現実的な思考:〇就職氷河期などの厳しい社会を生きてきたため、団塊ジュニア世代は現実的な思考を持つ人が多いとされています。
  3. 学業重視の社会:〇1970~80年代は「1億総中流社会」と呼ばれ、経済的にも生活水準が向上していた時代でした。学業で優秀な成績を収め、大手企業に就職することが最良の人生設計とされていました。
  4. 競争とプレッシャー:〇同世代のライバルが多いことから、大学入試や就職活動などで競争が激しかったです。学業ストレスや家庭内のプレッシャーも顕在化しました。
  5. バブル崩壊就職氷河期:〇バブル崩壊後の就職氷河期では、団塊ジュニア世代は厳しい就職活動を経験し、キャリアの選択肢が大きく分かれました。

 

僕たち団塊ジュニア世代は大きな問題を抱えながら老後に突入しつつある。

 

バブル崩壊後の失われた30年を生き、収入も上がらないままろくに貯蓄もでずに多くの同世代の人たちが貧困にあえぐ老後を迎えそうだ。

 

受け取れる年金も親世代から比べると二割近く減らされ、受け取れる年齢も70歳に延長されるかもしれない。

 

国は現在、教育費の支援などの育児に関する支援策を積極的に進めているが、こんなニュース見るたびに、我々が二十代のころには非正規雇用を増やしたりして突き放したくせに、何をいまさら!という気分になってしまう。

 

そもそも我々の結婚適齢期のころに今のような支援をしていれば、もしかしたら第3次ベビーブームが到来して少子高齢化問題はここまで深刻にならずに済んだだろ!と酒を飲みながらついつい、くだを巻いてしまうのは僕だけだろうか?

 

もっとも高度成長期を生きた親世代や、優秀な官僚や政治家たちからすれば、団塊ジュニア世代でも大成功を収めている人はいるのだから、本人の自己責任だろ!と切り捨てられてしまうのだろう。

 

実際、親からもさんざん言われてきたし、たぶんそういう一面もあるのだろう。

 

でも、それだけで片付けられたくないという思いもある。

 

 

今思えば、僕が子供のころの昭和40年代~50年代は希望に満ちたとてもいい時代だったような気がする。

 

今とは違い、年間200万人を超える子供が生まれ、その子供たちを受け入れるために新しい小学校、中学校、高校が次々に建設された。

 

僕が通ったそれぞれの学校もみんな創立してからまだ5年ほどで、校舎がピカピカだった。

 

小さな子供のいる若い夫婦のために、ニュータウンと呼ばれる新しい住宅街が次々にでき、街の商店街には小さな子供たちがたくさん元気に走り回っていた。

 

テレビゲームや超合金といった新しいタイプのおもちゃが売り出されたり、夜のゴールデンタイムといわれる時間帯はどのチャンネルもどの曜日もずっと子供向けのアニメが放送されていて、僕たち第二次ベビーブーマーを祝福してくれているようだった。

 

僕たちはこのまますくすくと成長して、大人になったら親の世代と同じように就職して、二十代半ばで結婚して、子供は二人つくって、60歳で定年退職したら退職金をもらって、あとは孫と遊んだり、庭で盆栽をいじったり、縁側で猫を膝に抱きながら日向ぼっこしたり、なんていう悠々自適な老後を送る・・・そんな昭和まではごく当たり前の人生になると思っていたのに。

 

まさか社会に出た途端、バブル崩壊就職氷河期を経験し、そして失われた30年と呼ばれる衰退の時代になるなんて。

 

僕は一浪して、受験票を書けば合格といわれるような三流大学に入学し、4年間通って卒業できたが、その頃はすでにバブルが崩壊した後で、三流大学をぎりぎりの成績で卒業した僕にはなかなか就職が決まらなかった。

 

阪神淡路大震災地下鉄サリン事件といった大きな出来事が世間を騒がせる中、その年の6月にやっとのおもいで自動販売機にジュースを補充する従業員10人ほどの零細企業に就職できた。

 

しかし、もっと大きなちゃんとした会社に就職できなかったのは努力が足りなかったのではないかと親から叱責さた。

 

それから二年後にこの会社が同業他社に合併されたと思ったら、そこはブラック企業で、1日で訪問するにはあまりにも多い件数を早朝から夜遅くまでかかってジュースを補充し、ノルマが達成できないと上司に罵られ、ついには精神を病んだ。

 

それからいくつかの会社を転々とし、今は畑が違うが厳しいノルマもない運送会社に転職した。

 

だが、賃金アップも望めず、ボーナスも退職金もないような会社で将来に希望が持てないからと結婚を考えていた彼女とも30歳手前で結局別れた。

 

あれから20年。

 

50歳を過ぎ、正社員とはいえ、この歳で年収300万未満、独身、一人暮らし。

 

少ない貯蓄、健康への不安、まだまだ元気とはいえ、80歳を迎えた高齢の両親がもし倒れた場合、介護離職しなくてはいけないのではないか・・等々、将来への不安は募るばかり。

 

しかし、僕と同じような不安を持つ同世代の人は多いのではないかと思う。

 

団塊ジュニア世代の未婚率は35%以上というデータもあるし、僕よりも少し歳下の就職氷河期を経験した、いわゆる「ロスジェネ世代」とか「見捨てられた世代」も含めると1600万人を超えるのだから。

 

同じ不安を共有する人たちと繋がって一緒に考えて助け合い、乗り越えていきたい。

そんな思いからこのブログをはじめようと思った。

 

僕たちはどう生きるか、このブログを通じて考えていきたいと思う。