団塊ジュニアおひとり様のひとり言

50代未婚。田舎の実家に高齢の両親を残し、都会で独り暮らししながら運送会社に勤務。年収300万円未満。近い将来親の介護で離職してたちまち貧困に陥るのではないか、あるいはもっと先には誰にも看取られず寂しい孤独死が待っているのではないかと常に不安を抱いている団塊ジュニア世代。

収入が低い団塊ジュニアは遊ぶこともままならない

僕は昭和46年(1971)生まれの団塊ジュニア世代だ。

 

僕の最大の不安は収入が低くて貯蓄も少ないので、病気やけがをして仕事ができなくなればたちまち貧困に陥ってしまうのではないかということだ。

 

僕は大手コンビニの店舗に飲料や雑貨などの商品を納品する、全国で社員300人程の運送会社に勤めている。

 

正社員とはいえ月収は総支給で30万円ほど、手取りでいえば24万円そこそこしかない。手取りの年収は300万円にも満たない。

 

地元の石川県で採用されてから転勤で各地を転々としながら、この会社に10年以上務めているが、勤続手当が少し上がったくらいで月収は10年間ほとんど変わらない。

 

おまけにボーナス制度も退職金制度もなく(数年前にようやく確定拠出年金制度が導入されたが)、転勤で来ているのに住宅手当も出してもらえない。

 

そんな会社に勤めながらワーキングプアとまでは言わないが、一人で食べていくのがやっとという生活をずっと続けている。

 

このまま食べていくだけなら特に問題はないが、人間はパンのみに生きるにあらずである。

 

物欲はあまりないのでブランド物が欲しいとか何かを収集するような趣味もないが(そもそもお金がかかる趣味は諦めた)、たまには高級な料理を食べるような贅沢もしたいし、長期の休暇を取ってのんびりと旅行だって行ってみたい。

 

僕は今は愛知県に住んでいるので名古屋から新幹線に乗れば東京へは1時間半ほどで行けるのだが往復2万円ちょっとの料金が惜しいので、もう15年以上行っていない。だからまだ、2012年に完成した東京スカイツリーも生で見たことがない。

 

ましてや高い入場料が必要な夢の国東京ディズニーランドなど、夢のまた夢で52年の人生でただの一度も行ったことがない。

 

毎年、正月休みや盆休み、ゴールデンウィークなどになると何十万人もの人が家族を連れて海外に出国していく映像をニュースで見るが、自分にとってはまるで別世界のお話である。

 

こんなことができる人たちはどんな仕事をしていて、どれだけの収入があるのだろう?

 

僕は20年近く前に一度、以前勤めていた会社の社員旅行で韓国に行ったのが最初で最後だというのに。パスポートもそれ以来一度も使うことなく切れてしまった。

 

僕が務める運送業界は慢性的な人手不足で、うちの会社も例外ではない。

 

ずっとぎりぎりの人数でやっているから、誰かが休むとほかの部署や、ひどいときには他県の営業所から臨時で来てもらわなくてはならない。

 

いつもそんな状態だから、とても長期の旅行に行きたいから10日ほど休ませてくれ、なんて言い出せる雰囲気ではない。

 

せいぜい2泊3日で実家に帰省するくらいがやっとである。

 

それに、アリとキリギリスの童話じゃないけれど、けがや病気で仕事ができなくなる場合や将来の老後の生活を考えると今遊ぶより貯金や投資に回さなければと考えてしまう。

 

そうやって若い時から人生を楽しむようなイベントをほとんどできずに50歳を越えてしまった。

 

ふりかえってみればなんと薄っぺらい人生か。

 

それにしても、僕と同世代の団塊ジュニアの平均収入はどれくらいなんだろう。

 

もちろん上は数千万や、中には数億も稼いでいるような人もいるだろうから、平均値は参考にできないが、非正規雇用で働いている人や、僕のように正社員でも低い収入の人も多いはずだ。

 

たまたま見つけた「資産形成オンライン」というホームページからの引用だが、【厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』によると、大卒男性、正社員の平均月収は40代後半で45万5800円、50代前半で50万9800円。推定年収は600万を超える】とある。

 

この数字が手取りなのか総支給なのかはわからないが、同じ正社員なのに僕の倍くらいもらえている。

 

また、同じ記事からの引用で【非正規雇用の平均月収は31万0140円、40代後半で28万6900円、50代前半で36万4000円。手取りにすると22万~27万で、正社員との差は月々15万円程度になります。また賞与があまり見込めないため、推定年収は350万円以下。正社員とはダブルスコアにもなるのです。】

 

この記事を見る限り、僕の給料は正社員にもかかわらず、一般的に低いと思われている非正規雇用の人たちの平均にも及ばないのか、と暗澹たる気分にさせられる。

 

最も、厚生労働省の別の資料によると2018年に労働人口5660万人のうち、1873万人が年収200万円未満のワーキングプアと呼ばれる人たちだというデータもあるので非正規雇用でもかなり飛びぬけて高額の給料をもらって平均値を挙げている職業もあるのだろう。

 

とにかく、今の内から健康を害さない程度に節約して資産運用などに回さないと。

 

だが、老後は年金以外に2000万円ないと足りないとよく言われるが、僕のような低所得者では受け取れる年金の額もたかが知れているだろうから2000万円でも足りない気がする。

 

資産を増やす努力をしつつ年金制度や保険制度それに関連する法律なども勉強して理論武装もしていく必要があると思う。

 

「見捨てられた世代」ともいわれる僕たちは国を信用することもできない。

 

とにかくがんばろう。