団塊ジュニアおひとり様のひとり言

50代未婚。田舎の実家に高齢の両親を残し、都会で独り暮らししながら運送会社に勤務。年収300万円未満。近い将来親の介護で離職してたちまち貧困に陥るのではないか、あるいはもっと先には誰にも看取られず寂しい孤独死が待っているのではないかと常に不安を抱いている団塊ジュニア世代。

賃金上昇の波と団塊ジュニア世代の貯蓄額

2024年の春闘で大企業への賃金アップ交渉が満額回答や要求以上のアップという回答が相次いでいるというニュースが報道されている。

 

1995年に社会人になってから30年、社会がこんな明るい雰囲気に包まれているのを感じたのは初めである。

 

はたして、この波が僕のような衰退産業の中小企業に勤めている人間にまで波及してくるのか、まだまだ半信半疑でニュースを見守っているところである。

 

というのも賃金が上がるのは若者や子育て中の世帯が中心で、我々のような40代50代の世代にはあまり恩恵がないのではないかという不安を感じているのだ。

 

僕ら団塊ジュニア世代をはじめとする就職氷河期世代はバブル崩壊後の就職氷河期に社会に出て、好景気を経験できないまま失われた30年を過ごしてきた。

 

正規雇用の割合が多かったり、正社員もほとんど賃金も上がらないまま、その日の生活に追われ、40歳を越えてもろくに貯蓄もできないままここまで来てしまった。

 

世間では我々のことを「見捨てられた世代」だとか「忘れられた世代」とよぶこともあるようだが、子育て期間が終わりに近い我々世代は賃金上昇の波からも見捨てられたりしないだろうか。

 

それに、今から少しばかり賃金が上がったとて、我々には老後まであまり時間が残されていないのだ。

 

僕は40代に突入してからはお金のかかる遊びは諦めて、手取り24万円の給料でも毎月5万円を投資信託に回して、7~8年ほどかけて、いま、ようやく600万円ほどにすることができた。

 

しかし、運用シミュレーションで楽観的な金利で計算しても、年金以外で老後に必要とされる2000万円用意するのにあと15年かかる。

 

車も家も持たず全てを我慢して老後の生活費につぎ込み、家賃38000円のボロアパートで10年間過ごしてきてやっとこれである。

 

この生活を10年してきて、これからさらに15年続けると僕はもう70歳手前である。

 

本当にこれでいいのか?貯蓄などせずに人生太く短く、もっと趣味や旅行を楽しんで独身貴族として人生を謳歌する選択肢もあるのではないかと。

 

自分の人生とはいったい何だったのだろうと暗澹たる気持ちになってしまう。

 

そこでふと、同世代のほかの人たちはどれくらい準備しているのか気になった。

 

同僚の同世代の人たちの会話を聞いていると競馬やパチンコといったギャンブルの話ばかりで、とても貯蓄に励んでいるようには見えないのだが・・。

 

40歳~50歳代の平均貯蓄額

生成AIで団塊ジュニアの貯蓄額について質問したところ以下のような答えが返ってきた。

 

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、40歳~50歳代の平均貯蓄額は以下の通りです:

 

・単身世帯:平均で「53万円」

・二人以上世帯:平均で「500万円」

 

中央値を見ると、どちらの世帯でも100万円に満たない貯蓄額となっています。団塊ジュニア世代においては、老後のための貯蓄があまりできていない現状が見て取れます。】

 

このような答えが返ってきた。

 

さらに単身で50歳代の中には全く資産がないという人も4割くらいいるようだ。

 

こういう人たちは将来どうするつもりなのだろう?

 

昔の江戸っ子みたいに、宵越しの金は持たねえ!なんて思っているのだろうか?

 

2040年代になると高齢者の貧困問題が顕在化するといわれている。

 

政治家たちは子育て世代にばかり目を向けているが、この問題を放置していると20年後には大変なことになるのではないだろうか?

 

賃金上昇の波が自分たちのところに波及してくることを願いつつ、20年後に貧困に陥らないように今からコツコツ準備していきたいと思う。