最近ちょくちょく耳にするのだが、
2040年問題という言葉を聞いたことはないだろうか?
僕たち団塊ジュニア世代が高齢者となる2040年代に日本社会に起こると予想される様々な矛盾の総称だ。
われわれ団塊ジュニアをはじめとした氷河期世代の40代~50代が抱える様々な問題を放置しておくと、2040年にはいろいろな問題が顕在化してくるというのだ。
試しに生成AIで2040年問題について質問すると、次のような答えが返ってきた。
2040年問題とは、日本が直面すると予想される社会的課題のことを指します。
この問題は、人口動態の変化、特に高齢者人口の増加と生産年齢人口の減少に関連しています。
2040年には、団塊ジュニアが65歳以上になり、高齢者人口がピークに達すると予測されています。
これにより、社会保障費の増大、医療・介護サービスへの需要の高まり、労働力不足、自治体の財政圧迫など、多くの問題が生じることが懸念されています。
若い時には就職氷河期を経験して苦労してるのに、親世代から自己責任だ、努力と根性が足りない!と叱責され、政府や官僚からはバブル崩壊後に苦境に陥った企業救済を優先されて見捨てられ、挙句の果てにあと20年後には若者たちから老害扱いされることになるのか・・。
つくづく我々は不遇の世代だなと思う。
次に、2040年問題の具体的な課題は次のようなものがあると、AIは指摘する。
・社会保障費の増大:2040年の社会保障給付費は、2018年の約1.6倍になると推定されています。
・医療・介護の問題:高齢者の増加に伴い、医療・介護のニーズが高まりますが、医師や介護士の不足が懸念されています。
・高齢者の貧困化:非正規雇用が多く、貯蓄が少ない団塊ジュニア世代の貧困化が進む可能性があります。
・自治体の問題:空家率の増加やインフラの老朽化による維持・管理費の増大が問題となります。
これらの課題に対処するために、日本政府は「生涯現役社会」の実現を目指し、高齢者の就労支援、ロボット・AIの実用化、健康寿命の延伸、地域包括ケアシステムの推進など、様々な対策を進めています。
なにが「生涯現役社会」だよ!と、思った。
僕らの子供のころ、昭和時代の高齢者といえば、庭で盆栽をいじったり、早朝からみんなでゲートボールを楽しんだり、天気のいい昼下がりは縁側で猫を膝に抱いて日向ぼっこ。
こういうのが老人の一般的なイメージだったのに僕らが高齢者になるころにはとてもそんなことが許される状況ではないようだ。
就職氷河期に苦労してやっとのことで従業員10人程度の自動販売機にジュースを補充する零細企業に就職できたが、2年ほどで同業他社に吸収合併された。
少し大きな会社になったので給料も上がるかと期待したがそこはブラック企業で、給料は多少上がったが早朝から深夜まで働かされた。
日本経済は長年停滞しているのに、勤めていた会社ではまるで高度経済成長期の時代にいるような右肩上がりの目標を見せられ、厳しいノルマを課せられた。
ノルマが達成できなければ、上司に、今なら確実にパワハラとなるような罵声を浴びせられ、ノルマを達成するために夜遅くまで働かされた。
そうして心も体もへとへとになり、慢性疲労で動くのも億劫になり、掃除もしない部屋はどんどん汚くなっていった。
僕のようにブラック企業で働いて、うつ病を発症して仕事ができなくなる人や自ら命を絶つ人がたくさんいた。
こんな僕ら世代に、食べたければ死ぬまで働けと言うのか。
生涯現役で働きたいなんて言う意識の高い人間はごく一部で、たいていの人は年を取ったらあんな苦しみから解放されて悠々自適で余生を過ごしたいと思っているのではないのか。
それができないような経済的状況になってしまったのは親たちが言うように、僕たちの努力が足りなかったからなのか?それもあるかもしれないが、それだけではないはずだ。
まあ、過ぎてしまったものは仕方がない。
重要なのは、これからどうしていくかだ。
2040年までにはまだ少し時間がある。
資産運用、自己投資、健康づくりを一生懸命して、貧困老人や孤独死といった状況に陥らないように今から準備していこう。