団塊ジュニアおひとり様のひとり言

50代未婚。田舎の実家に高齢の両親を残し、都会で独り暮らししながら運送会社に勤務。年収300万円未満。近い将来親の介護で離職してたちまち貧困に陥るのではないか、あるいはもっと先には誰にも看取られず寂しい孤独死が待っているのではないかと常に不安を抱いている団塊ジュニア世代。

私は「コレ」で会社を辞めました

昭和46年(1971)生まれ、団塊ジュニア世代、おひとり様。

 

今日も愛知県の片隅で細々と生きています。

名古屋城天守



僕は大手コンビニエンスストアの店舗に直接商品を納品するという仕事をもう10年以上しています。

 

毎日ほぼ同じ時間に同じ店舗を訪れるので、店員さんとは自然と顔見知りとなり、あいさつやちょっとした会話を交わすようになり、中にはもっと仲良くなって休日に飲みにいったり、女性店員さんと恋仲になって結婚した人もいます。

 

僕も飲み友達になった男性店員がいたり、恋仲にはなれませんでしたが休日に一緒に出掛けたり、恋愛相談やコイバナを聞いてあげたりした女性店員さんがいました。

 

普段から大きな声でしっかり挨拶したり、はきはきした受け答えをしたり、女性店員がいたら重たい荷物は高いところから取りやすい位置に移動させてあげる、といった気遣いをしてあげるだけでよい印象を持たれて、いらないトラブルを避けることができるのです。

 

しかし、その逆も結構あって、ドライバーにも問題行動を起こす人もいます。

 

店員に暴言を吐いたり、万引きしたり、セクハラ行為をするような人です。

 

僕が今まで耳にした事例でいうと、納品した後に店員さんから伝票にサインやハンコをもらわなくてはいけないのですが、お客さんへの対応に忙しくて結構待たされて、

そのことにキレて暴言を吐いたとか、女性店員に「目がきれいですね」と言ったら気持ち悪がられたとか。

 

他にも、バックヤードから商品を盗んだとか、店の外で立小便をしたとか・・・。

 

全国チェーンのコンビニなのでそこに荷物を収めるトラックドライバーも何千人、もしかしたら何万人といて、店員とドライバーのトラブルも日常茶飯事で、そういう事故やトラブルといった情報は会社の会報で注意喚起として周知されるのです。

 

ついこの前うちの会社で起こったトラブルは、店でトイレを借りた男性ドライバーが、男性トイレが使用中だったので女性トイレを使ったら、店からのクレームとなったというものでした。

 

会社から一歩出ると長時間出っぱなしなので、途中でどうしてもトイレを借りることになるのですが、普段から店員と良好な関係を築けていれば、男性用のトイレがふさがっていれば女性用を使ってくださいと、店員さんから言ってもらえることもあるのです。

 

このドライバーは普段から不愛想で、声も小さく、あいさつもろくにしない、服装も汚れていたので店員からの印象も悪かったのでしょう。

 

こうやって店とトラブルを起こして出入り禁止になるドライバーは仕事を任せることができなくなるのでやがて会社を辞めることになります。

 

昔、禁煙パイポのCMで、演者が小指を立てて「私はコレ(女性関係)で会社を辞めました」っていうセリフが流行語になりましたが、こんなつまらないことで会社を辞めることにはなりたくないものです。

 

 

 

 

 

 

 

ヒノキの花粉症

昭和46年(1971)生まれ、団塊ジュニア世代、お一人様。

 

今日も愛知県の片隅で細々と生きています。

名古屋城清須櫓

ここ数日、くしゃみ鼻水がひどく、目もかゆくて、明らかに花粉症の症状が現れています。

 

もしかして、もうイネ科雑草の花粉症が始まったのかと思いましたが、それにしてもいつもの年より1月くらい早いので、違うような気がしています。

 

ドラッグストアで買ってきた花粉症の薬を飲むと症状が改善されるので、今はそれで済ましています。

 

僕は子供のころはずっと北陸地方の田園地帯で少年時代を過ごしていたので、田圃道のわきにはイネ科の雑草がたくさん生えていて、そこに潜むバッタやカマキリといった昆虫を捕まえて遊んでいました。

 

梅雨の季節には夜になると小川沿いのそういった草地には光を明滅させながら蛍が飛び交っていて、虫かごと捕虫網を持って追いかけたものでした。

 

そのせいか、19歳の時に、スギやヒノキの花粉症よりも先にイネ科雑草の花粉症が発症しました。

 

スギやヒノキの花粉症を発症したのは中年になってからで、愛知県に転勤してきた40歳を過ぎてからでした。

 

インターネットで4月の花粉情報を検索したら、今月に入って気温が上昇して20度を超えるようになってからヒノキの花粉の飛散量が急激に増えたようです。

 

去年はこの時期に花粉症で悩んだ覚えがないので今年はかなり飛散量が多いのかもしれません。

 

来月にはすぐイネ科の雑草の花粉症が始まるので当分つらい季節が続きそうです。

 

トラック業界は大変だ

昭和46年(1971)生まれ、団塊ジュニア世代、おひとり様。

 

今日も愛知県の片隅で細々と生きています。

名古屋城天守

4月に入り気温が20度台まで上がる暖かい日が増えてきました。

 

季節の変わり目で天気が目まぐるしく変わったり、昼と夜との寒暖の差が激しいせいか、体調を崩して会社を休む人増えてきました。

 

僕は大手コンビニの店舗に直接荷物を搬入するトラック運送会社に勤務しているのですが、センターを立ち上げた時から慢性的な人手不足で、誰かが休むとその穴を埋めるためにやりくりが大変です。

 

例えば普段は別の荷物を運んでいる他の部署から人を借りて来たり、どうしてもセンター内で人員確保できないときには、土地勘がないにもかかわらず他県の営業所から来てもらわなくてはならないこともあります。

 

僕は勤続10年を超えていますが出入りの激しいこの会社ではかなりベテランの域に入るので、新人には難しい、病院や図書館といった施設内にあって、トラックの駐車位置や荷物の搬入のやり方が複雑、などの癖が強い店舗や気難しいオーナーがいる店舗など、急に自分の担当しているエリア以外のコースにまわらされたりします。

 

僕は元々は地元である石川県の本社の物流センターのドライバーとして入社したのですが、愛知県に物流センターを立ち上げることになり、地元愛知採用のドライバーが仕事を覚えて独り立ちするまで一時的に愛知県内の配送をするということでやってきました。

 

しかし、ふたを開けてみれば、なかなか人が集まらず、入っても短い期間でやめていくことが多くて、2~3か月で石川県に戻るはずがあれよあれよと気が付いてみればもう10年以上こちら愛知県で働いています。

 

夕方から早朝までの長時間労働のわりに賃金が安いこともあり、家族で暮らしている人にとっては条件が悪いのでしょう。

 

だから同僚は中高年の単身者が多く、ドライバーの平均年齢は高いです。

 

若者が入ってこないというのも問題です。

 

実際、トラック運転手の4割は僕のような50代だというデータもあります。

 

うちのような会社でドライバーをするためには中型や大型の免許が必要ですが、法律が変わって、昔に比べて条件が厳しくなって若者が免許を取りづらくなっているのです。

 

僕ら中高年が普通免許を取得したころはそのまま中型のトラックを運転できたのに、今では20歳以上で普通免許を取得してから通算2年以上運転経験がないと中型トラックの免許を取得できないというのです。

 

これはもう、ワンピースのルフィーではないけれど、「トラックドライバーに俺はなる!」と明確な目標がないとなかなか取得する若者はいないでしょう。

 

ですが、今時そんな若者がたくさんいるだろうか?いや、いない。

 

ユーチューバーが、なりたい職業ランキングに入るような時代です。

 

プログラマーやAIエンジニアといった新しい職業に魅力は感じても、きつい汚い危険の3Kがそろい、長時間労働、低賃金のトラック物流業界に魅力を感じる若者は少ないでしょう。

 

将来的には全自動運転のトラックが走って、AIを搭載したロボットやアンドロイドがは実用化されてドライバーなど必要なくなるのでしょうが、まだまだ何十年も先の話でしょう。

 

僕が今の会社に入ってからでもドライブレコーダーで走行スピードが監視されたり、アルコールチェックが厳しくなったり、さらに2023年の10月からはトラックの荷下ろし作業中のヘルメット着用が義務付けられるなど、今までは比較的緩かったことがどんどん厳しくなってきました。

 

もちろんコンプライアンスを守ることや安全に繋がることは、不祥事続きでイメージの悪いトラック業界にとっては大いにやるべきことなのですが、コストがかかりドライバーが負担に感じることばかりで、それに見合った賃金の上昇といったドライバーの待遇改善につながっていないというのが現場の僕が感じることです。

 

2024年問題もあってますます慢性的な人手不足で高齢化も進むトラック物流業界が、これからどうなっていくのか、もうしばらく現場から見守っていこうと思います。

レンゲソウ

僕が住んでいる愛知県尾張地方では田植え前のこの時期に、田圃の土を肥やすための緑肥としてレンゲソウの種が播かれ、まるで赤紫色の絨毯のように田圃を彩っています。

レンゲソウ

僕が生まれ育った北陸地方はコメの一大生産地で、昭和50年代の僕が小さかったころまでは、広い扇状地平野のはるか地平線のかなたまで田んぼが広がっているような景色でしたが、レンゲソウの絨毯のような光景を見た記憶がなかったので、愛知県に転勤でやってきたときに田圃のこの光景は新鮮で感動しました。

 

レンゲソウには根っこの一部に「根粒菌」という菌を住まわせていて、空気中の窒素を植物が使える形に変える特別な能力を持っています。

 

レンゲソウを田んぼに播くことにより土壌が肥沃になります。

 

いつまでも残しておきたい日本の原風景ですね。

2050年には単独世帯での未婚率が60%に⁈

昭和46年(1971)生まれ、団塊ジュニア世代、おひとり様。

 

今日も愛知県の片隅で細々と生きています。

ネットニュースを見ていたら、自分にとっては他人ごとではない深刻な記事を見つけました。

 

厚生労働省は「日本の世帯数の将来推計」で2033年には1世帯当たりの人数が1.99人になり、初めて2人を割り込むとする推計を公表しました。

2020年には2.21人だったものがどんどん減り続けて、2033年には1.99人、そして2047年には1.92人まで落ち込んで、その後は横ばいで推移するということです。

 

世帯数は単独世帯が増えるから2030年に5773万世帯まで増え、その後は人口減少の影響で減少に転じていき、2050年には5261万世帯まで減少するそうです。

 

家族構成も「夫婦と子供」や「夫婦のみ」といった複数の世帯から「単独世帯」の増加が顕著になり、2050年には44.3%が単身世帯になる予測されているそうです。

 

ここからが僕にとって一番目を引いたのですが、単身一人暮らしは僕一人だけではなく、こんなに増えるんだ、と、ちょっと安心したというか…。

 

赤信号、みんなで渡れば怖くない、じゃないけれど。

 

65歳以上の単独世帯に占める未婚者の割合は男性が33.7%から59.7%、女性は11.9%から30.2%ととなり、近親者のいない高齢単独世帯が急増する。

 

2050年と言えば僕は79歳なので、まさにドンピシャでこの59.7%に入るのだなぁ~。

 

最後に、このデータを発表した厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所はこんなコメントを発表したそうです。

 

「身寄りがなく、生活の支援を受けづらい高齢者が増えていく。医療・介護の問題だけでなく、金銭管理や意思表示などの日常生活の細かなサポートが必要な人を支える仕組みを早急に考えていく必要がある」

 

逆に言えば、今のうちに信頼できる仲間をたくさん作って、なるべく資産を増やして、痴呆症や寝たきりの生活にならないように健康管理に気を付けたり、生活習慣を改善すればいいということでしょう。

 

老人になって独り暮らしはもうほぼ確定的なので、そんな状態になってもなるべく周りに迷惑をかけずに豊かで楽しい人生をおくれているように、今から何ができるのか、どんな準備をすればいいのか考えていきたいと思います。

 

春の名古屋市名城公園

昭和46年(1971)生まれ、団塊ジュニア世代、お一人様。

 

今日も愛知県の片隅で細々と生きています。

 

2024年4月13日土曜日の愛知県は上空高いところに薄い雲が広がっていますがおおむね晴れの良い天気でした。

 

気温も25度近くまで上がって、いよいよ春も本番です。

 

どこからともなく春を告げるヒバリやシジュウカラのさえずりが聞こえ、家の近所では発情期を迎えた猫がまるで化け猫のようなおどろおどろしい声で鳴いています。

 

今日は夏日の一歩手前まで気温が上がったので、街中を歩いていると半そでティシャツ一枚の人もいました。

 

しかし湿度が低いので風はさわやかで、僕のように原チャリで移動するには一番上にパーカーを羽織ってその下にもう一二枚着た方がいいという、服装に少し困る日でもありました。

 

2~3年前のちょうど今頃に名古屋市名城公園にチューリップを見に行ったことを思い出し、低収入でも心豊かな人生を、と最近改めて願っている僕は、この休日を利用して久しぶりに地下鉄を乗り継いで1時間かけて行ってきました。

 

名城公園名古屋城の北部に隣接する公園で、芝生広場や噴水池、せせらぎ、熱帯植物を展示したフラワープラザなど四季折々の花々が楽しめる約80ヘクタールもある公園です。

 

正式には名古屋城エリアも含めて名城公園と言うようですが、無料の公園エリアとは違い、名古屋城内エリアに入るには入場料が必要です。

名古屋城天守

何年かぶりに地下鉄名城公園駅を降りて2番出口から外に出ると、公園内に何か大きな建物を建設中で、看板にIGアリーナと大きく書かれてありました。

 

調べてみると正式名称を愛知国際アリーナという愛知県立新体育館だということです。

 

現在は名古屋城の南部エリアにドルフィンズアリーナと呼ばれている愛知県体育館があり、毎年大相撲名古屋場所が行われていますが、25年7月には新しく完成した新体育館で大相撲名古屋場所こけら落としとして行われるようです。

 

ここに来るまで全く知らなかった!

 

IGアリーナのIGとというのは企業グループ名でネーミングライツと言うそうですが、名古屋ドームをバンテリンドーム、福岡ドームを福岡PayPayドームと呼ぶのと同じ事のようです。

 

それはともかく、公園に入ってみると園内には花を楽しんだり芝生で遊んだりするために訪れた人が結構いて賑わっていました。

ネモフィラ

小さい子供や犬を連れた家族が芝生でボール遊びをしたり、日差しを避けるためなのか、小さなテントがたくさん並んでいました。

 

また、アジア系外国人のインスタグラマーらしき人が何人もいて、思い思いのポーズで花と一緒に写真に収まっていました。

 

中には結婚式の記念写真なのか、結婚式からそのままやってきたようなスーツとドレス姿の外国人カップルもいました。

 

園内にはチューリップをはじめ、牡丹、芝桜、ネモフィラといったきれいでかわいらしい花が咲いていて目を楽しませてくれます。

名城公園のチューリップ

また、ベニバナトキワマンサクという樹木の鮮やかな赤い花がひときわ目を引きました。

ベニバナトキワマンサク

以前、この時期に訪れた時はちょうど見ごろだったのですが、今年はチューリップに関しては少しピークを過ぎてしまっていたようです。

少しピークを過ぎたチューリップ

ソメイヨシノは去年より10日くらい遅かったから、チューリップもまだ少し早いかもしれないと思っていたのですが、むしろ逆でした。

色鮮やかな紅色の牡丹

多分、ワスレナグサ


しかし、花のシーズンはまだまだこれからです。

 

藤、ツツジ、バラなどの花々が次々と咲いていくので、今年はいろんな花を愛でて写真に収めたいと思います。

 

 

 

 

団塊ジュニアの僕は40歳の時に結婚を諦めた

昭和46年(1971)生まれ、団塊ジュニア世代、お一人様。

 

今日も愛知県の片隅で細々と生きています。

 

もう一月以上前の事ですが、3月1日に大リーグ・ドジャース大谷翔平選手が結婚を発表したことが大きなニュースになりました。

 

有名人の結婚の話題などほとんど報道しないNHKのニュースにも取り上げられたくらいだからよっぽどです。

 

大谷選手はドジャースと契約し、10年で550万ドル、日本円に換算すると現在のレートで1015億円になるという大金を手にするんだとか。

 

年収にすると100億円超え!

 

その他にスポンサー契約の副収入が約50億円あるそうです。

 

自分の収入300万円と比較すると3333.333…倍以上と、天文学的レベルの差です。

 

これはもう悲しくなるよりおかしくて笑ってしまいますね。

 

有名人の結婚報道があるたびに僕は何とも言えない気持ちになります。

 

苦しみ、悲しみ、後悔、虚しさなど、負の感情がいろいろごちゃ混ぜになった、本当に何とも言えない気持ちなんです。

 

特に、晩婚化が進んだ現代では40代、50代の男性有名人が20代、30代の年の離れた女性と初婚で結婚という報道も多い。

 

40代前半くらいまでは自分もひょっとしたら・・なんて淡い期待をしてたこともあったけれど、実現不可能な幻想にすぎなかったと今は思います。

 

大谷翔平選手のように年収100億円超えとまではいかなくても、40代50代になっても結婚できるような人はみな、かなりのお金を稼いでいる人ばかりだと思います。

 

僕のように50歳を過ぎても年収300万円未満なんて人間のところに嫁いでくれる女性などいるはずもなく、いるとしたらそれは新しい刑罰であると思います。

 

しかし、こんな僕でも30歳まで5年くらい付き合った同い年の女性がいました。

 

結婚を意識してお互いに貯金をして資金を作っていたこともあったのです。

 

しかし、当時ブラック企業で達成困難なノルマを課せられ、ダメ社員として日々上司から罵声を浴びせられていた僕は身も心もすり減らし、一日が早く終わらないか、次の休日が早く来ないかと指折り数えるばかりで、とても将来の展望を考える余裕なんてありませんでした。

 

そうしてずるずる結婚を先延ばししているうちに結局はいろんな事情が重なって別れてしまいました。

 

その後ブラック企業は退職し、いくつかの会社を転々としましたが、パワハラする同僚や上司のいる会社ばかりにあたって働くことが怖くなり、実家に戻ってぶらぶらしていた時期もありました。

 

こうやって自信を無くし、親をはじめとした周囲の無理解から引きこもりとなってしまった同世代の人たちが60万人近くいて8050問題という大きな社会問題になっています。

 

また、うつ病を発症するなど精神を病んでしまい自ら命を絶ってしまう人たちもたくさんいました。

 

僕の小学校の同級生や、女友達の旦那さんなど、僕の周囲にもそういう悲劇が起こりました。

 

失われた30年は団塊ジュニア世代にはとてもつらく厳しい時代だでした。

 

僕は引きこもりになる一歩手前で何とか踏みとどまることができましたが、それでも、ノルマを達成できれば高い収入が望めるような会社はもうこりごりだったので、収入は低いがゆったり働ける今の会社に就職した。

 

しかしその頃には僕は40歳になっていて、20代で結婚した同級生たちはもう小学生や中学生の子供がいました。

 

この収入で今から結婚して子供をもうけて大学までやると考えると、自分は還暦を過ぎてしまいます。

 

それに、たとえ共働きだとしても今の生活レベルを維持することは不可能だと思いました。

 

もしかしたら将来、年老いた親の介護もすることになるかもしれない。

 

親世代まで当たり前だった普通の幸せな中流家庭を築くという自分の人生のイメージがガラガラと音を立てて崩れ去りました。

 

こうして僕の人生から「結婚」の二文字は削除されました。

 

事情はそれぞれ違うでしょうが、僕と同じように50歳を過ぎても結婚していない同世代独身者は何人もいます。

 

僕の周りの小学生や中学生のころからの同級生にも何人かいます。

 

みんな20代までは彼女がいましたが40代までには別れてしまい、10年以上彼女がいないというやつばかりです。

 

やはり貧乏でも異性と付き合えるのは若いうちだけなのです。

 

40代50代で貧乏な男のところに嫁に来てくれるような奇特な女性はいません。

 

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」ではないですが、団塊ジュニア世代をはじめとする就職氷河期世代の中には経済的な理由から僕のように結婚をあきらめている人は意外と多いはず。

 

団塊ジュニアの未婚率はどれくらいなのか生成AIに質問してみたら次のような答えが返ってきました。

 

団塊ジュニア世代の未婚率は男性が35.6%、女性が23.1%です。この数値は団ジュニア世代の親世代と比較すると、男性の未婚率は14倍に増え、女性の未婚率は4倍に増えました。

 

なぜ、彼らは結婚を望むのに、前の世代までは当たり前だった結婚ができないのだろうか。最大の理由は「結婚資金」にあるようです。団塊ジュニア世代は最初から給料が低いとされています。バブル世代が35歳まで急角度で賃金が上がったのに対し、団塊ジュニア世代は最初のペースこそバブル世代を上回ったものの、その後の賃金の伸びが圧倒的に少なく、バブル世代以上に頭打ちが早いとの指摘もあります。

 

この未婚問題は、そのまま日本社会の少子化につながる重要な課題ですね。

 

この35.6%という数字が生涯未婚率なのかバツイチやそれ以上の結婚経験者が含まれるものなのかはっきりしませんが、僕たち団塊ジュニア世代男性の10人中3人以上が独身者ということになります。

 

団塊ジュニア世代の人口は約980万人なので、半分の490万人が男性とすると約174万人が独身ということになります。

 

さらに就職氷河期世代の男性未婚率は正社員で24.7%、派遣・契約社員で60.6%、パート・アルバイトでは79.4%もあるということです。

 

やはりこの国は今、独身の中年男性で溢れているのです。

 

将来自分を含めて、貧困孤独死する男性が急増しないことを願うばかりです。