僕が住んでいる愛知県尾張地方では田植え前のこの時期に、田圃の土を肥やすための緑肥としてレンゲソウの種が播かれ、まるで赤紫色の絨毯のように田圃を彩っています。
僕が生まれ育った北陸地方はコメの一大生産地で、昭和50年代の僕が小さかったころまでは、広い扇状地平野のはるか地平線のかなたまで田んぼが広がっているような景色でしたが、レンゲソウの絨毯のような光景を見た記憶がなかったので、愛知県に転勤でやってきたときに田圃のこの光景は新鮮で感動しました。
レンゲソウには根っこの一部に「根粒菌」という菌を住まわせていて、空気中の窒素を植物が使える形に変える特別な能力を持っています。
レンゲソウを田んぼに播くことにより土壌が肥沃になります。
いつまでも残しておきたい日本の原風景ですね。